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2024.12.14 ブログ

外壁塗装の『フッ素塗料のデメリット』は本当か? 最新の知識を学びましょう

こんにちはマルミ美装工芸です。

 

高性能な外壁塗料であるフッ素塗料には耐用年数が長いという大きなメリットが存在します。

高額な塗装工事費用やご自宅に足場が架かっている不便さを考えると耐用年数の長さというのは、外壁塗装工事において一番重要なポイントです。

 

一方、『フッ素塗料のデメリット』として塗膜の硬さによるひび割れや再塗装の難しさなどが認知されています。

これらのデメリットは本当に正しいのでしょうか。

今回はフッ素塗料に関して最新の正しい知識を解説します。

フッ素塗料の特徴

フッ素塗料の最大の特徴は耐用年数の長さです。一般的に15年超とされており、建物の劣化を防ぐだけでなく美観を長期に亘って守ってくれます。

ここで外壁塗装の耐用年数とは主に紫外線による劣化がどの程度の期間で発生するかの指標のことを言います。

フッ素は炭素と結合すると、その結合エネルギーが紫外線のもつエネルギーよりも高いという特徴を持つため、紫外線による劣化を長期間に亘って抑えることができるのです(塗料の耐用年数に関してはこちらの記事で詳しく解説しています)。

 

また、フッ素には撥水性があるという特徴があります。身近な例で言えば、フッ素加工のフライパン、傘、車用の撥水スプレーなどにフッ素が使われていることがあります。

しかし外壁は親水性のある塗膜の方が雨だれによる汚れがつきにくいことが分かっています。そのため、ほとんどのフッ素塗料は親水性を高める処理を施すことにより低汚染性を実現しています。

フッ素塗料のデメリットとは

フッ素塗料のデメリットとして

  • 塗膜が硬いため、ひび割れしやすい
  • 再塗装が難しい
  • ツヤありしか選べない
  • 塗装するには職人の知識や技術が必要

などが一般に認知されています。

せっかく耐用年数が長い高性能な塗料なのに、このようなデメリットがあるとフッ素塗料で塗装するのに二の足を踏んでしまいます。

これらのデメリットは果たして本当に正しい知識なのでしょうか。

フッ素塗料のデメリットに対する正しい理解

塗膜が硬いため、ひび割れしやすい

フッ素塗料の特徴で説明したとおり、フッ素と炭素の結合エネルギーが高いことに起因して塗膜が硬いと論じられています。そのため、特にモルタル外壁などのひび割れのしやすい外壁には適していないとされています。

しかし、フッ素塗料に限らずモルタル外壁には追従性がありひび割れしにくい弾性塗料が推奨されています。

そしてフッ素塗料にも弾性を高めた塗料がたくさんあり、さらに下塗り材に弾性フィラーなどを使用することによりひび割れを押さえることが可能です。

 

また塗膜が硬いため、シーリングの上に塗装することは原則として推奨されていません。そのため、塗装時に同時にシーリング交換を行う際はシーリングを後打ちする必要があります。その際は耐用年数が長いオートンイクシードを使うのが良いでしょう(シーリングの後打ちに関してはこちらの記事で詳しく解説しています)。

 

再塗装が難しい

フッ素塗料の特徴で説明したとおり、フッ素塗料のほとんどは塗膜表面の親水性が高く汚れがつきにくい仕上がりになっています。そのため、再塗装する際の塗料の密着性が低くなってしまい、特殊な下塗り材を使う必要があるため再塗装が難しいと論じられています。

たしかに、フッ素塗料を上塗りで塗る際に、2回目の上塗りを塗る工程ですでにローラーが滑りやすく、親水性が高いことを実感できます。

しかし、適切な下塗り材を使用すれば再塗装は可能です。例えば日本ペイントのファインパーフェクトシーラーを下塗り材に使用すればフッ素塗料の上に再塗装することは可能です(ファインパーフェクトシーラーについてはこちらの記事で詳しく解説しています)。

なお、この親水性を高める処理はフッ素塗料だけでなくシリコン塗料にも施されている場合もあり、フッ素塗料特融の問題というわけではありません。そのような場合にもファインパーフェクトシーラーなどの下塗り材を使用する必要があります。

 

ツヤありしか選べない

フッ素塗料には親水性という特徴があるため、ツヤあり塗料しかないとの誤解が広まっています。

しかし、フッ素の親水性とツヤには全く関係がありません。

上述したとおりフッ素という物質自体には撥水性という特性があるのですが、フッ素塗料には低汚染性を高めるために親水性を高める処理がされています。そしてフッ素のツヤはフッ素樹脂の表面が滑らかであることに起因しています。

しかし、ツヤ消し調整は顔料により行われています。フッ素樹脂が滑らかであっても顔料により塗膜表面を凸凹にすることによりツヤ消し調整をすることが可能です(ツヤ消し塗料についてはこちらの記事で詳しく解説しています)。

実際に日本ペイントのパワーオーデフレッシュFはフッ素塗料でありながらツヤ消しを選ぶことができます。またその他のフッ素塗料でも3分ツヤまで対応できることが多いです。

ただし、弾性フッ素塗料の場合はツヤ調整ができないことがあったり、1回目の上塗りにはツヤあり塗料を塗る必要があったりするなど、気を付けなければならないポイントがあります。

 

塗装するには職人の知識や技術が必要

今まで説明したとおりフッ素塗料を使う場合、適切な下塗り材を選択する必要があり、シーリングをいつ行うか、ツヤ調整した場合の対応など適切な工程を踏まえなければいけません。

そのため、塗装するには職人の知識や技術が必要というのは正しいです。

また正しい知識や技術が必要だというのは、フッ素塗料に限らずどんな塗料を使う場合でも言えることです。塗装を行なう前の建物の劣化状態、素材、既存塗料の性質などさまざまな要因から使用するべき塗料を決定する必要があります。

まとめ

フッ素塗料には様々なデメリットがあると誤解されていますが、これらは既存のありふれた情報を鵜呑みしてまったことや最新の製品情報を得ていないことに起因しているのではないかと考えられます。

フッ素塗料は耐用年数が長いという大きなメリットがあります。そしてかつてのデメリットはすでに解消されつつあります。デメリットを知ってフッ素塗料を使うことをためらっていた方は、ぜひ塗料の候補のひとつとして考えてみてください。

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