News

泉区外壁塗装のマルミ美装工芸マルミNEWS藤沢市や茅ヶ崎市などの沿岸部での外壁塗装において注意するべきこと

2024.05.12 ブログ

藤沢市や茅ヶ崎市などの沿岸部での外壁塗装において注意するべきこと

こんにちはマルミ美装工芸です。

立地条件や自然環境などによりそれぞれの建物の劣化の状態は異なります。
外壁塗装ではそれぞれの建物の劣化の状態を把握し、その状態に合った適切な施工をすることが大切です。

今回は藤沢市や茅ヶ崎市などの沿岸部での建物の典型的な劣化の状態と、その状態に合った適切な施工方法を説明しますので最後までお読みください。

藤沢市や茅ヶ崎市でよく見る典型的な劣化の状態

藤沢市や茅ヶ崎市など、沿岸部の建物の典型的な劣化は潮風による塩害であり、具体的には金属部分のサビです。

建物の屋根、金属系サイディング、サッシ、雨戸、雨どいの金具などあらゆる金属部にサビが発生しやすいです。

サビが発生すると建物の美観を損ねるだけでなく、大切なお住まいの劣化を早める原因となってしまうため、早急に適切な対応をすることがとても大切です。

 

〜ひとくちメモ〜

ちなみに代表的な金属である鉄の原料の鉄鉱石は、自然界では鉄と酸素が結びついた酸化鉄としてすでにさびている状態で存在しています。このさびている状態の鉄を化学反応により酸素を取り除いたものが鉄です。

そして鉄などの金属は大気中の酸素や水分と反応することによって、金属が水分中に溶け出し、その溶けた金属が酸素と水と結合することによりサビ(酸化鉄など)になります。

つまりサビというのは鉄がもともと存在していた状態に戻ったと言う事もできます。

なぜ沿岸部でサビが発生しやすいのか

沿岸部では海上で発生した波が風により大気中に拡散されることにより、大気中の塩分濃度が高まります。そのため、風が穏やかな日よりも突風が吹いている日の方が大気中の塩分濃度は高くなっています。みなさんも海に遊びに行った際に、風が強い日はベタベタするなと感じたことがあるかと思います。そしてこの塩分は鉄がさびてしまう現象を早める効果があります。

藤沢市や茅ヶ崎市でサビによる劣化を防ぐために必要な処理

ケレンがけ

すこし専門的になりますが、金属はその原子同士が強固に結合しています。金属原子に電気的な引力(クーロン力)が働き、金属原子が結合しているのです。この電気的な引力はプラスとマイナスの電気が引き合うことによるものなのですが、この引力により金属は曲げたり伸ばしたりなどの加工がしやすいという性質があります。

しかし、金属がさびてしまうと金属に含まれていたマイナスの電荷をもつ電子がサビに移ってしまいます。そのため、金属がさびてしまうとこの結合が壊れ、脆くなってしまうのです。この脆くなっている部分にそのまま塗装をしてしまうと、その塗装した部分が剝がれやすくなります。

脆くなっているサビなどをサンドペーパー、グラインダー、皮すきなどで落とすことをケレンがけといいます。
ケレンがけは脆くなっている部分をはぎ取り、その後の塗装工程を意味のあるものとするために欠かせない工程です。

 

下塗り材としてのサビ止め塗料

ケレンがけをした後に、下塗り材としてサビ止め塗料を塗ります。

上記で説明したように、金属は大気中の酸素や水分、潮風に含まれる塩分と反応してさびてしまうため、金属を保護するための下塗り材としてサビ止め塗料を使用します。

サビ止め塗料には腐食の程度や素材に応じていくつか種類がありますが、弊社で通常使用しているエポキシ樹脂系のサビ止め塗料を例にその効果をご説明します。

エポキシ樹脂はその分子構造により、水分子や酸素分子を通しません。そのため、金属を保護するための下塗り材として幅広く利用されています。身近な例でいえば、缶ジュースなどの内側部分の塗装に使われています。

また接着性が非常に高く接着剤として用いられていたり、コンクリートの補修にも使われたりと、建築の分野において広く使われています。

また、エポキシ樹脂の性能の高さから通常の外壁の下塗り材に含まれていることもあります。エポキシ樹脂が含まれている通常の外壁の下塗り材とサビ止め塗料の大きな違いはその浸透性です。金属以外の外壁に使用する場合、その素材の表面は凸凹しているためその素材に浸透させる必要があります。そのため、見た目としてもサラサラとしています。一方、金属はクーロン力で強固に結合しているため、浸透していきません。そのため、見た目としてもドロッとしています。

まとめ

このように、外壁塗装をする前に、外壁の劣化の状態を正確に理解することやその劣化の状態に合った塗料を選択することは非常に重要です。特に藤沢市や茅ヶ崎市などの沿岸部では塩害によるサビが発生していることが多く、サビをケレンがけで落とすことにより、その後の塗料の密着性を高め、さらに適切なサビ止め塗料を下塗り材として使用することで更なる劣化を防ぐことができます。

沿岸部エリアにお住まいの方の参考になれば幸いです。

 

こちらの記事も読まれています
【2024年版】横浜市での外壁塗装費用の相場と、業者により差が出る理由~横浜で外壁塗装をご検討されている方におすすめの記事です~

マルミの見積もりを取得する

ご要望をお気軽にお知らせください

045-392-4936045-392-4936

受付 / 日~土曜日 9:00 ~ 19:00

Case

日々の施工事例を掲載しております

News

外壁塗装に関する専門的な情報などを掲載しています