2025.08.13 ブログ
外壁塗装をする際の「ハウスメーカーの延長保証」という足枷
外壁塗装をする際の「ハウスメーカーの延長保証」という足枷
延長保証はありがたいけれど…
ハウスメーカーで家を建てた場合、多くは「○年ごとの定期点検」や「延長保証制度」が用意されています。
この延長保証は、家の不具合や雨漏りなどを長期間カバーしてくれるため、一見すると非常に安心できる制度です。
しかし、この保証には見えない足枷があります。それが、「保証を継続するためには、ハウスメーカー指定の工事を受ける必要がある」という条件です。
保証条件の裏側
延長保証の条件として、外壁塗装や防水工事などをメーカー指定の施工会社に依頼しなければならないケースがほとんどです。
これにはいくつかの問題点があります。
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費用が高くなりやすい
ハウスメーカー経由の工事は、下請けや孫請けを通すため中間マージンが加算されます。結果として、相場より数十万円〜100万円以上高くなることもあります。 -
塗料や工法の選択肢が限られる
指定仕様に縛られるため、より耐久性の高い塗料や自由な色選びができない場合があります。 -
必ずしも施工品質が高いとは限らない
「ハウスメーカー=安心」というイメージはありますが、実際の施工は下請け業者次第です。現場の品質管理にばらつきがあるのも事実です。
「保証が切れるのが怖い」という心理
多くの人がハウスメーカーに依頼し続ける理由は、
「保証が切れるのは不安」
「何かあったとき困るかも」
という心理です。
しかし実際には、延長保証がカバーするのは特定の瑕疵部分だけであり、経年劣化や自然災害による損傷は対象外なことが多いです。
つまり「保証があるから安心」という感覚は、思っているよりも限定的な効果しかありません。
専門業者に依頼する選択肢
もし保証の条件に縛られず、自由に業者を選べる状況であれば、地域の塗装専門業者に直接依頼するのも有力な選択肢です。
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中間マージンがなくコストを抑えられる
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塗料の種類や色を自由に選べる
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施工内容や職人の腕を直接確認できる
さらに、専門業者独自の保証(5〜10年)が付くケースも多く、実質的には延長保証と遜色ない安心感を得られます。
まとめ 〜保証に縛られない家づくり〜
延長保証は確かに魅力的ですが、そのために高額な工事費や選択肢の制限を受け入れる必要はありません。
本当に家を長持ちさせるには、**「誰が塗るか」と「何で塗るか」**を自由に選べる環境こそ大切です。
外壁塗装は、ハウスメーカーに依頼するのが唯一の正解ではありません。
保証という足枷を外し、信頼できる塗装業者とじっくり向き合うことが、結果的に家と財産を守る最善の方法です。