2022.12.06 屋根について
屋根塗装で縁切りは必要?縁切りをしないリスクについてご紹介!
屋根塗装を検討している方で「縁切り」というワードを聞いたことはあるけどそれが何のことなのかは知らないという方はいらっしゃいませんか。
今回は、屋根塗装で縁切りを怠るリスクと縁切りが必要か不要かどうかを判断するポイントについて紹介します。
□屋根塗装で縁切りを怠るリスクについて
屋根を塗装すると屋根の重ね目に塗料が入り込んでしまい、隙間がなくなってしまいます。
屋根塗装の縁切りとは、この屋根材間にできてしまった塗膜を切断し隙間を作ることで水の通りを良くさせる作業のことです。
以下では、屋根塗装で縁切りを怠るリスクについて紹介します。
1つ目は、屋根下地材の劣化です。
縁切りをしなければ、屋根の重ね目に入り込んだ塗料により排水が上手くできません。
雨水が溜まった状態が続くと、屋根下地材を腐らせてしまう恐れがあります。
また、雨水が屋根内部に侵入し雨漏りが発生するかもしれません。
2つ目は、屋根の通気性が失われることです。
屋根内部に湿気がこもってしまうとカビが発生する恐れがあります。
屋根の腐食を防ぐには、通気性を良くする必要があります。
□屋根塗装で縁切りが必要か不要かどうかを判断するポイントについて
屋根塗装をする上で縁切りは重要な工程ですが、縁切りが必要なケースは限られています。
以下では、屋根塗装で縁切りが必要か不要かどうかを判断するポイントについて紹介します。
*屋根の素材
前提として、スレート屋根の場合のみ縁切りが必要です。
日本瓦、セメント瓦、モニエル瓦、トタン屋根の場合は必要ありません。
ガルバリウム鋼鈑の場合は、ストレート屋根と同じく継ぎ目があるので塗装方法によっては必要になることもあります。
*屋根の傾き
屋根の傾きが緩い場合は縁切りが必要になりますが、傾きが急であれば雨水は溜まりにくいので縁切りの必要はありません。
*塗装の方法
屋根塗装にはローラーによる塗装と吹き付けによる塗装の2つの方法があります。
ローラーによる塗装の場合は、屋根の重ね目にもしっかりと塗装する必要があるため、縁切りが必須となります。
一方で、吹き付けによる塗装の場合は、屋根の隙間に塗料が入ることはないため縁切りは不要です。
□まとめ
今回は、屋根塗装で縁切りを怠るリスクと縁切りが必要か不要かどうかを判断するポイントについて紹介しました。
縁切りが必要な場合にも関わらずこの作業を怠ると屋根の腐食や雨漏りのトラブルに繋がります。
屋根塗装をお考えの方は、当社までお気軽にお問い合わせください。
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